はじめに
「ながら聴き」としてイヤーカフ型のイヤホンが増えてきた中で、今回選んだのがSoundcore AeroClipです。ランニングで使うことを前提に探していたので、外音が聞こえることと走っても外れない装着感は外せない条件でした。実際にはランニングだけでなく、皿洗いや料理などの家事、テレワーク中のBGMや通話・Web会議でも使っていて、かなり使用頻度は高いです。
結論から言うと、このイヤホンは音質だけを追求するものではなく、日常や運動と音楽を無理なく両立させたい人にとってちょうどいいバランスに収まっていると感じています。
購入の経緯
購入前はかなり比較しました。Shokz OpenRun Pro 2やOPENDOTS、HUAWEI FreeClip、ambie AM-TW02、Victor HA-NP1T、そして下位モデルのSoundcore C40iなど、イヤーカフ型を一通り店頭で試しています。
最終的な判断基準は装着感、音質、デザイン、価格のバランスでした。
ランニングで使う以上、多少頭を振っても外れない安定感は必須ですし、見た目も日常で使う以上は無視できません。
音質については、正直OPENDOTSの方が一段上(値段も一段上…)に感じましたが、イヤーカフ型はどうしても環境音が入る前提なので、そこに大きなコストを払うよりも全体のバランスを優先しました。
第一印象
初めて装着したときはつけ方に少し戸惑いました。
イヤーカフ型は初めてだったので、正しい位置が分かりにくく「これで合っているのか」と感じます。ただ、しっくりくる位置にハマると音が一気にクリアになり、耳の違和感も消えます。使っているうちに自然と定位置が分かるようになるりました。
音については、耳が開いている状態を考えれば十分に良く、想像よりもしっかり聴けるという印象でした。私の耳のレベルでは普通の音楽鑑賞や動画鑑賞に問題なく使えます。さすがにカナル型のような密閉感はないので低音の迫力や細かい音の解像度は劣りますが、少し音量を上げればインナーイヤー型と比べても大きく不満はありません。
装着感とランニングでの使用
装着感はかなり優秀です。ランニング中にズレを感じることはなく、むしろ違和感がなさすぎて付いているか不安になることがあるくらいです(躓いたりしたときは触って確認するようにしています)。数時間つけっぱなしでも耳への負担はほとんど感じません。
イヤーカフ型なのでサングラスやキャップとも干渉せず、この点はランニング用途と非常に相性がよいのもポイント。マスクとの併用も問題ありませんが、外すときにゴム紐が引っかかって外れることがあるので、ここは少し注意が必要です。
サイズ調整パーツも用意されていて、耳の小さい人でもフィットしやすいのはよくできていると感じました。


音質について
音質は「良い」というよりも「用途に対してちょうどいい」という表現がしっくりきます。
中音域から高音域は比較的クリアで、音楽もポッドキャストも問題なく楽しめます。
一方で低音の迫力は控えめで、音楽に没入したい用途には向きません。これまで使っていたJabra Elite Active 75tと比べると純粋な音質は劣りますが、長時間使用したときの快適さや耳の開放感まで含めると、体験としてはこちらの方が優れていると感じています。ここは完全に用途と好みの問題です。
外音の聞こえ方
このイヤホンの価値はここです。
普段はそれほど大きな音量で使っていません(iphoneの中の下ぐらいの音量)が、ランニング中でも周囲の音はしっかり聞こえますし、レース中の応援や日常の会話も問題なく成立します。一方で幹線道路のように騒音が強い環境では車の音にかなり影響され、ポッドキャストなどは聞き取りづらくなる場面もあります。音量を上げればある程度カバーできますが、環境音を遮断して集中したい用途には向いていません。
デメリット
いくつか気になる点もあります。
まず防水性能はIP55で、汗や多少の雨には問題ないものの、シャワーでの使用は推奨されていません。マラソンでのかぶり水や急な雨を考えると、もう少し余裕が欲しかったというのが正直なところです。

操作面ではタップ操作に少しコツが必要で、特に走りながらの操作は安定しません。手を軽く顔に添えて、支えてタップするとやりやすくなりますが、ここは慣れが必要です。
また、イヤーカフ型はカナル型のようにイヤーピース交換ができず、装着感に個人差があると思うので、可能であれば試着してから購入した方が安心です。
マルチポイント接続は2台までなので、複数デバイスを頻繁に切り替える人には制限になるかもしれません。また、マルチポイント状態でWEB会議をしていると、たまに音声をうまく拾ってくれないことがあったので、大事な会議ではスマホのBluetoothを切った方が安心です。最近はそんなことも減ったので、アップデートされたのかもしれません。
バッテリーと接続
バッテリーは十分に持ちます。5時間のランでも問題なく使用でき、ケース込みで最大32時間という仕様にも納得感があります。接続の安定性も高く、ランニング中やテレワーク中に途切れたことはありません。このあたりはストレスなく使えています。
どんな人に向いているか
音楽を聴きながら走るランナーや、日常生活の中で自然にBGMを流したい人、テレワークと兼用できるイヤホンを探している人には素直におすすめできます。仕事仲間からも聞こえは問題ないと確認してもらいました。実際に使って良かったので家族にもプレゼントしたくらいです。
一方で音質を最優先にしたい人には向いていませんし、その場合は別の選択肢を考えた方がいいと思います。イヤーカフ型にこだわるならOPENDOTSが候補ですが、カナル型やヘッドホンの利用を検討したほうがいいかも。
まとめ|日常生活にBGMが欲しい人へ
このイヤホンを使っていて一番印象的なのは、音楽と現実が自然に共存する感覚です。ランニング中に応援の声を聞きながら音楽も楽しめるし、日常生活の中でも会話を邪魔せずにBGMが流れ続けます。
普段はカナル型と使い分けていますが、ランニングや日常ではこちらを選ぶことが多くなりました。音質だけを求めるなら別の選択肢になりますが、体験としての価値は高く、もっと早く使っていればよかったです。
Anker製品なので、たまにセールで安くなっていますよ。

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