ジェルを摂取する際に、心理的な障害となるのが「甘さ」と「価格」だと思っています。後半になるほど「甘さ」がきつく感じることがありますし、最近では「20分に1回ジェルを摂るといい」といった補給回数を増やすことを推奨する説もあります。
そんな中で試してみたいのがポーションXのジンジャーエール味です。こちらはプロテインでも有名なエクスプロージョンの製品。炭酸飲料を思わせる風味で、いわゆる“デザート的な甘さ”とは方向性が異なります。また、単価はなんと100円台。今回は次レースで実戦投入予定という前提で、スペックと選定理由を整理します。
基本スペック
ポーションXは持ち運びやすいパウチタイプのエネルギージェルで、1本あたり約160kcalのエネルギー補給を想定した設計です。フレーバーは複数ありますが、今回選んだのはジンジャーエール味。ジンジャーエール味とエナジードリンク味はD-リボースというATP生産に直結するといわれる成分を5000mg含んでいます。
内容量は50g、パッケージはサウルスなどと似た一般的な設計。
成分(1本あたり目安)

| 成分 | 含有量(目安) |
|---|---|
| エネルギー | 160kcal |
| 炭水化物 | 約38.9g |
| 食塩相当量 | 0g |
| カフェイン | 150mg |
実戦目線での評価ポイント|味について
これまでアミノショット赤やマグオン、inゼリー、サウルスなどを使用してきましたが、共通の課題は「後半の甘さ疲れ」と「単価の精神的負担(貧乏性とも言う)」です。給水の直前に摂ることでベタつきや甘さの後残りを軽減していますが、それでも味の単調さは避けにくい部分があります。
ポーションXのジンジャーエール味は、甘みもやはり強いですが、ウィルキンソンのジンジャーエールのような若干の苦みと刺激感が特徴で、味のリセット役として機能する可能性があります。味としてはまさにジンジャーエールの原液のような感じ。飲み終わった後の後味に苦みがあるので、甘ったるいのが苦手という方にはいいかも。辛みも結構あるので苦手な方やのどを痛めたばかりの方はほかのフレーバーのほうがよさそうです。
テクスチャはさらっと濃いめ、という感じ。昔食べた駄菓子の、絵をかいて食べるせんべいについていた水あめみたいな粘度です。べたつき感は少なく、比較的スッキリしているように感じました。
レースではジェルを4本程度携行予定ですが、味のバリエーションを持たせる意味で1本は方向性の違うものを入れておく戦略は合理的です。このジェルは味もさることながら、カフェイン含有量、高カロリーさから見ても「1本持っておく」使い方にします。
価格の視点
ジェルは1本あたり200円〜350円程度が多いかと思いますが、ポーションXは公式サイトで買えばなんと168円。
ウルトラやフルマラソンでは複数本携行するため、1レースあたり1,000円を超える補給コストになります。必要と思っていても、レースの参加料、交通費…とつい考えてしまうのがつらいところ。
そんな時にこのジェルであれば4本でも700円以下、ファストフードのセットメニュー程度の負担で摂取できるので、まさにマラソン界の庶民の味方です。
※ただし、このジェルを1レースでの複数摂取はお勧めしません。理由は後述
さらに、Dリボース、クエン酸、カフェインも含んでいます。カフェイン150mgはサウルスgelの2倍、メダリストの3倍です。人によっては過剰になるかもしれません。
とはいえ、公式サイトでは3000円までは送料が500円かかります。Amazonでは10個2080円で販売がありますので、初回はAmazonがおすすめ。味が合えば、プロテインやほかのフレーバーと一緒に公式サイトでまとめ買いをしましょう。
注意点
かなり成分盛沢山で、そのコスパには驚くばかりですが、ちょっと気になる部分もあります。
まずは売りの一つであるD-リボース。エネルギー消耗を助ける(不思議な言い回しですね)という成分で、運動する際のエネルギーの源であるATPの原材料と言われています。
”妥協なき高濃度設計”と謳う通り、5000mgも配合しています。
これに対して、1日当たりの摂取量が6200mg以上だと、有害な健康影響となる可能性があるという報告もあり、とればとるほどいい、というものではないようです。~10g(10000mg)までにした方がいいという記述もみられました。
また、カフェイン150mgもなかなかのもの。1日の成人男性の摂取量は400mg以下が推奨されていますので、ほかのジェルやレース前後のコーヒー、緑茶、エナドリなどと通算した調整が望ましいと思います。
よって、こちらは1レースで複数とるというよりも、30キロの壁を超えるための”ここぞの一本”や、ロング走で1本摂取するならこれ、といった具合に1日1つにしておくのがよさそうです。
まとめ|味のリセット役としての価値
ポーションX(ジンジャーエール)は、甘さ中心のジェル群の中で異なる立ち位置にある製品です。
甘さに飽きやすいランナーや、味の変化を持たせたい人には選択肢として検討価値があります。また、多量のカフェインを一気に摂りたい人にとってもいい選択となるでしょう。
私は単価が低いことから普段のロング走で1つとるジェルとしてメインで使いつつ、次のレース(いわきサンシャイン)では終盤に1つとってみようと思います。


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